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東海愛知新聞

弔いの気持ち大事に

岡崎・本光寺直営の樹木葬墓園開所

岡崎市上青野町の真宗大谷派本光寺(稲前恵文住職)は20日、境内に樹木葬墓園「こもれび庭苑」を開所した。墓の後継ぎや管理者の不足といった社会問題を解決する一助になればと、同寺直営の墓園を設置し、新たな供養の形を提案する。 (竹内雅紀)

樹木葬は墓石代わりに樹木を墓標として自然に返る埋葬(供養)から命名されたが、近年では多様なケースがある。寺が永代管理するため、後世に負担をかけたくない高齢者や生涯独身者などには利点となる。また、過去の宗旨宗派は不問。

稲前住職は「弔いの気持ちを大事にしており、後継ぎがいない方でも安心できるようにと考えた」と樹木葬墓園導入の理由を語る。境内のシンボルとなるケヤキの大木の近くに樹木葬墓園の区画を設け、周囲には約30種類の木を植えた。住職のこだわりゆえに、中間業者を入れずに直営とした珍しい形となる。「ゆくゆくは土に返って樹木の成長を助け、後世を生きる人たちを潤す“循環”になる」

全60区画。1人分の遺骨を埋葬できる区画が24万円~、2、3人分が54万円~、4人分以上が74万円~。最後の人の遺骨を納めてから7年間はその区画で供養され、その後は永代供養の合同墓に移る。きょう21日と27~29日に見学会が開かれる。要予約(43―2216)。

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