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東海愛知新聞

城南側のマツ伐採

岡崎市 12〜14日 景観向上と石垣保全

岡崎市は12〜14日に、岡崎城天守閣南側に生えている2本のマツを伐採する。景観の向上と石垣の保全が目的。春の行楽シーズンを前に、市民のシンボルがより見えやすくなる。現在の状態はあと10日ほどで見納めとなる。 (犬塚誠)

市教育委員会社会教育課によると、伐採により、出入り口のある南側から眺めた際の城の景観が改善。天守閣前のスペースからの写真撮影がしやすくなるほか、城に映像を投影するプロジェクションマッピングもきれいに映るようになる。

石垣に対するメリットもある。西側の1本は石垣と密着。このまま成長し続けると、木が石垣を抱え込むようにして圧迫する恐れがある。東側のもう1本は、根が張って城側に向かうことで、石垣に害をなす危険性がある。伐採することで、石垣が崩れるリスクを減らすことができる。

2本のマツは、現在の天守閣が建てられた1959(昭和34)年には既にあったことが確認されている。樹齢は不明。文化財指定はされていない。

景観に関しては以前から、市の内部で意見が出ていた。議論が本格化したのは今年に入ってから。園を管理する市公園緑地課、文化施設の管轄などを行う市文化振興課、岡崎城跡の保存や整備などに取り組む市教委社会教育課の3課で協議し、伐採を決めた。伐採にかかる費用は110万円。

市民らには、マツ付近に案内看板を立てて周知する。作業は木をつり上げながら切り倒す方法で行い、高所作業車を使った大がかりなものとなる予定だ。

市教委社会教育課は「今まで見えなかった天守の形が見えるようになることで、来園者の満足度も向上するのではないか」としている。

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