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東海愛知新聞

自然再興に向け一歩

岡崎市 ネイチャーポジティブ宣言

岡崎市は28日、「自然再興」と定義され、生物多様性の損失を止めて回復軌道に乗せる「ネイチャーポジティブ(NP)」の実現を宣言した。市議会3月定例会の提案説明で、中根康浩市長が言及した。環境、社会、経済にまたがる課題の横断的な解決を通して、自然環境の保全を進める。 (犬塚誠)

生物多様性に関する取り組みの方向性や関連施策を進めるための市の基本計画「生物多様性おかざき戦略」に基づいた活動に、一層力を入れていくことを理念としている。希少種の保護や自然環境保護区の保全、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標「30by30」の推進などを展開。さまざまなステークホルダー(利害関係者)に対しても「NPを目指す宣言」の発出や登録を呼び掛ける。

市環境政策課などによると、宣言はNP実現に向けた機運醸成が目的。昨年10月に環境省などから発出の呼び掛けがあり、応じた。市は昨年3月、呼び掛けに先行して実施した同戦略の改定で、30年までのNP実現を目標に設定した。同様の宣言は県内では名古屋市に次いで2例目、全国でも7例目という。

中根市長は「NPの実現のためには、生物多様性の保全や気候変動対策ならびに循環経済への移行など、社会経済活動を総動員で取り組む必要がある。市民や事業者の多様なステークホルダーとの協働により、この目的の達成に貢献していく」と述べた。

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