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東海愛知新聞

口腔フレイル予防に重点

早期発見・対策を

かむ力や飲み込む力といった口の機能が低下する「口腔フレイル」の予防法を学ぶ講演会が21日、岡崎市福祉会館ホールで開かれ、市民約100人が参加した。市民病院歯科口腔外科の齊藤輝海統括部長らが登壇。「認知症予防はお口の健康から―オーラルフレイルについて」と題して講演した。 (犬塚誠)

齊藤部長によると、口腔フレイルによって食欲の低下や低栄養、筋肉の減少などが体に現れるとされる。そしゃく回数の低下による脳血流量の減少は認知症にもつながる。放置すれば介護の必要や死亡のリスクが増える危険も。有効な対策としては歯磨きや適切な治療、卵や納豆などに含まれるタンパク質の摂取などを挙げた。

ただ、適切な対応をすれば、健康な状態を長く維持できるのも特徴。「早めに気付いて、早めに対策を取ることが重要」と訴えた。

早期発見が鍵となる口腔フレイル。市は6月ごろから高齢者の口腔機能健診事業を始める。

後期高齢者の歯周疾患健診で、口の機能に関する項目を追加して行う。本人の費用負担はない。28日開会の市議会3月定例会に提出する新年度一般会計当初予算案に、事業費725万円を計上している。

対象者は新年度中に76歳になる人や、市の健康診断で口腔・栄養フレイルと判定された75歳以上。合わせて6330人ほどになるとみている。対象者には5月下旬ごろに受診券を発送予定。各歯科医院で予約して受診する。

市医療助成室によると、口腔機能の維持や向上を図ることによる病気や介護の予防が目的。「口の問題は高齢者の生活に大きく影響する。1人でも多くの人に受けてもらい、生活の改善や機能の維持、向上につなげられれば」としている。

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