有事に役立つ移動店舗車

岡崎市立岡崎小学校の3年生約120人が7日、同市針崎町の岡崎信用金庫岡崎医療センター前支店で防災設備を見学した。

災害用井戸や、かまどとして使えるベンチ、ATM(現金自動預払機)と相談窓口の機能を兼ね備えた「移動店舗車」などを見て回った。子どもたちは井戸で水をくみ上げたり、移動店舗車に入ったりして機能を体験した。災害用マンホールは災害時と同様にトイレにして公開。児童は「和式?」と質問するなど、興味津々な様子だった。

能登半島地震における移動店舗車の活躍も説明された。石川県の信金では被災して営業できなくなった店舗の代わりに、移動店舗車が出動していることが紹介された。

男子児童は「災害のときに安心できる施設が近くにあって良かった」、岡崎信金の担当者は「元日の能登半島地震でも感じたように、災害はいつ起きるか分からず、人ごとではない。そのため、大災害のときには手伝えるようにしている」とそれぞれ述べた。

同校などによると、岡崎学区内にある施設の役割を知るとともに、防災に関する意識を高めるための取り組み。総合学習の一環で実施した。(犬塚誠)