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東海愛知新聞

激しさ増す戦い

豊田市長選あす投開票

任期満了に伴う豊田市長選挙があす4日、投開票される。ともに無所属で、元県議会議員の新人鈴木雅博氏(44)と4選を目指す現職太田稔彦氏(69)の一騎打ちは激しさを増している。1月29日に始まった選挙運動もきょう3日まで。両陣営とも最後のお願いに必死だ。 (竹内雅紀、犬塚誠)

「こんな戦いは初めてだから」

両陣営の幹部に聞くと必ずと言っていいほど出てくる言葉だ。同市長選では長く、保守系と労組系が候補者を一本化してきた。ゆえに選挙自体は行われても信任投票に近い形で、今回のような「ガチンコ対決」は60年ぶりと言われている。

1月に自民党を離党した鈴木氏は「市民党」を掲げて活動。44歳という若さを前面に出して「改革とチャレンジ。豊田を変えよう」などと訴える。支援するのは市議会自民クラブ議員団や中小企業の若手経営者らだ。

市北部が地盤の鈴木氏は、前半は南部を多く訪れた。中盤には中心市街地で決起大会を複数開き、後半は中山間地を中心に回る。陣営幹部は「元県議と言っても知名度は現職に劣る。若さを前面に、現職の4選を阻止したい」と息巻く。

太田氏は公務の合間に選挙活動を展開。平日の昼間は企業回り、夜は個人演説会と精力的に動き、3期12年の実績を最大限にアピールする。中盤で決起集会も開いた。支援するのは全トヨタ労連や連合愛知豊田地域協議会など。

きょう3日は街頭活動や個人演説会などを予定している。陣営幹部は「年齢のことを言われるが、まだ60代。新型コロナウイルスの影響で3期目は思うようにできなかった部分が多い。危機管理能力に優れた人物に、もう1期やらせてほしい」と力を込める。

同市長選は1988(昭和63)年を最後に投票率は50%未満が続く。4年前は過去最低となる36.56%。今回、4日間(1月29日~2月1日)の期日前投票は2万8256票と前回を7400票ほど上回る数字で推移している。

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