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東海愛知新聞

競泳2度目の2冠

岡崎の米内さん 全国障害者スポーツ大会

岡崎市の米内勝宣(よないかつのり)さん(51)がこのほど、鹿児島県で開かれた特別全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」の水泳競技で2冠を達成した。四肢まひがある40歳以上の区分で、25メートル背泳ぎと50メートル自由形に出場。「2冠を取れてよかった」と笑顔を見せる。(犬塚誠)

両種目とも一発決勝となった今大会。25メートル背泳ぎでは43秒94というタイムで力泳を見せた。50メートル自由形も得意の背泳ぎで挑戦。1分33秒29をマークした。「緊張もあった」と振り返るが、本番ではとにかく何も考えずに泳いでいった。背泳ぎに専念するのは、障害の特性から。動かしにくい手を使いながらも呼吸がしやすいことが理由という。

全国障害者スポーツ大会への出場は2度目。前回も2種目を制覇しており、「2度目の2冠」となった。これまでには他のさまざまな大会でも入賞している。

3歳半ぐらいの時、こめかみ辺りにたまった水を抜いた後から手足が不自由になった。母親のよし子さん(75)の「水の中ならある程度の自由が利くだろう」との思いもあり、20歳で水泳を始めた。現在は岡崎、西尾両市のスイミングクラブで週に2回、練習に取り組んでいる。

今大会で「けりをつける」と語り、しばらくは競泳から離れる意向。「他の水泳クラブで会う人たちがいたから、練習や大会も頑張ろうと思えた」と周囲への感謝を語りつつ、「ボッチャにも力を入れたい」と新たな目標も抱いている。

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