エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

4年ぶり「ヨイショ!」

岡崎市立城北中 恒例の暁天かけ足

岡崎市立城北中学校とその周辺で16日早朝、生徒らが校区内を走って回る恒例の「暁天かけ足」が行われた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で取りやめていた掛け声も、4年ぶりに復活。夜明けの岡崎城下に「ヨイショ!」の声がこだました。 (犬塚誠)

61回目の今回は、全校生徒や教員約500人が参加した。午前4時45分ごろ、運動場の巨大なたき火に着火。火を囲みながら両手を突き上げる「城北天突き体操」や、フォークダンスの「ジェンカ」で準備を整えた。

生徒は5時35分ごろに出発した。コースは日名神明宮(同市日名西町)や岡崎公園、本町通りなどを経由する約3.5キロ。ぱらぱらと雨が降る気温14度の中、半袖体操服にハーフパンツといういでたちでまちを駆け抜けた。友人らと声を合わせながらゴールの同校を目指し、6時50分ごろから順次到着した。同校ではPTAによる八丁味噌を使った豚汁の振る舞いがあり、子どもらは舌鼓を打ちながら冷えた体を温めた。

体育委員長の3年鈴木心花さん(15)は「1年生の時からコロナ禍で声が出せなかったが、初めて声を出してみて走っている時間が短く感じたし、みんなと一つになれた気がした」と述べた。

同校によると、開校以来続く伝統行事。寒中での長距離走を通じた心身の鍛練を目的としている。開校2年目には「寒稽古」の名称で開催され、そのころには校区内の神社を駆け足で巡る形式が成立していたという。以前は二十四節気の一つ「大寒」(1月20日ごろ)に合わせて実施していたが、近年はこの時季に行っている。

ページ最初へ