岡崎市内の行政窓口で1日、証明書発行手数料などの支払いにキャッシュレス決済が利用できるようになった。

市役所(市民、市民税、資産税、納税の4課)や各支所、イオンモール岡崎(戸崎町)の「市民サービスコーナー」のほか、市動物総合センター(あにも)や市図書館交流プラザ(りぶら)にシステムを導入。決済アプリの入ったスマートフォンやICカード、クレジットカードで支払いができる。

使えるのは、住民票や印鑑登録証明書、税関係書類の取得時など。あにもでは販売物の代金や動物愛護寄付金、りぶらでは施設使用料や駐車場回数券料もそれぞれ支払える。領収書が必要な場合は現金で支払う。現金との併用やチャージは不可。原則として返金対応などもしない。

市デジタル推進課によると、支払い手段の拡大による市民の利便性向上が目的。現金の取り扱いを減らすことで、受け渡し時のミスを減らす狙いもある。

市は昨年度に3カ所で実証実験を実施。手数料を支払った人のうち、5%がキャッシュレス決済を利用するなど、需要が確認できたことから正式導入した。決済サービス利用料や端末設置費などを含めた本年度の予算額は242万円。