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東海愛知新聞

自然共生サイト認定へ

岡崎の「鳥川ホタルの里」

環境省は25日、岡崎市鳥川町にあるゲンジボタルの生息地区「鳥川ホタルの里」を、民間などの取り組みによって生物多様性が保全されている区域として「自然共生サイト」に認定する。市内の場所が認定されるのは初めて。認識度向上による継続的な保全が期待されている。 (犬塚誠)

申請した市環境政策課によると、鳥川ホタルの里は、同町のほぼ全域にわたる651ヘクタールの区域。ゲンジボタルやグンバイトンボといった希少な生物が生息する。尻がくぼんだドングリを付ける樫の一種・シリブカガシの、全国最東端の生育地としても知られる。

市は2006(平成18)年の旧額田町との合併後、旧鳥川小学校を「ホタル学校」として活用。自然環境を学ぶ施設として運営してきた。鳥川ホタルの里は、地元住民にとっては「生活の場所」。田んぼや山の手入れといった里山を守る営みが、そのまま自然環境の保全にもつながってきた。民間事業者による活動も行われている。

同課は「審査では全国的な先進事例として評価してもらえた。鳥川をきっかけに、今後は民有地、公有地に限らず、ふさわしい地区は積極的に認定申請を進めたい」としている。なお、活動に参加した事業者への「貢献証書」の発行も検討されている。

認定は「30年までに陸と海の30%以上を保全する」という国際目標の推進を目的に、同省が今年4月に開始した事業。今回は第1弾で、市内では人間環境大学岡崎キャンパス内の演習林(本宿町)も認定された。

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