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東海愛知新聞

特設舞台で能披露

観世流能楽師19人が公演

岡崎市立愛宕小学校で11日、観世流の能楽師19人による能楽公演が行われた。児童177人や保護者らが伝統芸能を体験した。

能楽師は体育館に設けられた特設能舞台に立って陸奥・安達原(現在の福島県二本松市付近)を舞台にした演目「安達原」を披露。主役に当たるシテ方は、観世流現宗家の嫡男・観世三郎太さんが担当した。観世さん演じる鬼と山伏との戦いの場面では、児童の目がくぎ付けになった。

演目の前には児童が能楽の所作を体験するワークショップもあった。講師の観世流シテ方武田宗典さんは「能面は上半分が悲しみ、下半分は怒りを表している。下を向けば悲しみが、上を向けば怒りが強調される」と明かした。

同校6年の宇田聡佑君は「鬼と山伏が戦う場面はどちらも強そうに見えて、迫力ある場面だった。機会があれば他の演目も見てみたい」と述べた。

一般社団法人観世会と文化庁が共催する能楽の学校巡回公演の一環。同会は今年度、愛宕小を含め全国9校を訪問する。(横田沙貴)

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