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東海愛知新聞

純岡崎産ワインを

特区制度下で初の工場完成

岡崎市西阿知和町にこのほど、ワイン工場「ドメーヌ・イトウ」(伊藤隆代表)が完成した。市内のブドウ生産者によるワイン製造を可能にした「岡崎市ワイン特区」制度に基づく初めての工場で、純岡崎産ワインのブランド化を目指す。 (犬塚誠)

工場は木造2階建てで延べ床面積は200平方メートル。1階の製造スペースには果汁を搾るための装置やタンク、ワインを寝かせるためのたるのほか、瓶詰め機などを完備している。壁面にはワインの醸造に悪影響を及ぼさない材質が用いられているほか、床には水はけをよくするための傾斜加工が施されている。2階は分析室や事務所、倉庫となっている。

来年3月以降に販売

工場名の「ドメーヌ」は栽培から瓶詰めまでを自前で行う生産者を指すフランス語。東阿知和町の伊藤代表の農園で採れた巨峰やデラウェアなどを原材料とし、高糖度で味の濃いブドウを、甘みとうま味を兼ね備えたワインに仕上げる。今後1年間は3種類を製造。5000本分に当たる3.75キロリットルの生産を目指す。8月中旬にはデラウェアを使った白ワインの仕込みを終えており、来年3月ごろには完成する見込みという。商品はインターネットや酒販店での販売を予定している。

伊藤代表は2014(平成26)年に脱サラ。約10年間にわたってワイン工場の立ち上げを構想してきた。長野県内での研修などを経て、15年に岡崎市内で就農。19年からは山梨県内で研修を受けながら技術を習得してワイン製造に必要な免許を取るなどし、今回念願の夢をかなえた。「10年たってたどり着けたことは感慨深く、岡崎の名が有名になるようなワインブランドを確立したいと思っている。コミュニケーションツールの一つとして、日頃から気軽に飲んでもらいたい」としている。

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