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東海愛知新聞

安心投票へ環境整備

岡崎市選管 当日、期日前の感染防止

10月18日の投開票まで残り1カ月となった岡崎市長・市議会議員同日選挙(同月11日告示)。市選挙管理委員会は、新型コロナウイルス感染拡大の懸念が残る中で迎える同日選に向け、「3密(密閉、密集、密接)回避」など投票所の感染防止対策を整えた上で、有権者に投票を呼び掛ける。()

当日投票所88カ所と期日前投票所では、出入り口周辺にアルコール消毒液を設置。受付係や名簿対照係、投票用紙を渡す交付係は、対面する有権者との間を飛沫防止のビニールシートで区切る。定期的に記載台を消毒し、換気を行う。

通常は記載台に置かれたままの鉛筆は一括管理し、有権者が使った後に回収してアルコール消毒をする。肌がアルコール成分に弱い有権者には使い捨て鉛筆(スティックペン)を渡す。また有権者による鉛筆やシャープペンシルの持参も可。

期日前投票所は市役所東庁舎、7支所、イオンモール岡崎など最大10カ所で、受付窓口を増やして投票の円滑性向上を図る。今回は前回=2016(平成28)年=の市長・市議選で1日の来場が3000人に上った岩津支所の混雑を緩和するため、新たに記載台などを購入して岩津市民センターも加える。

各投票所に詰める投票管理者、立会人、職員はマスクを着用し、投票用紙の手渡しは手袋を付ける。一方、来場した有権者にもマスク着用やせきエチケット、来場前後の手指消毒を求めるが、出入り口での検温は「発熱している有権者が来場したとしても法律上、投票行為を止めることはできない」として行わない。

当日投票所でのソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保や換気は「一律にはいかない」という。88カ所の広さは40平方メートル前後〜中学校の体育館(4分の1スペース)とさまざま。有権者が並ぶ場合はできる限り間隔を空けることを呼び掛けるが、広さに余裕がある投票所でも動線をむやみに長くすると高齢者や障害者らが余計に歩く負担が出てくる。

換気は気候や天候を踏まえてその都度、各投票所が判断して行うが、窓を開放したままにすると吹き込む風で投票用紙が舞って紛失につながる可能性もある。

最大で400人規模の職員が集まる岡崎中央総合公園総合体育館での開票作業も、効率化による密集時間の短縮を図る。市議選の開票では投票用紙を分別する分類機に加え、投票用紙の向きを自動的にそろえる分類機の「反転ユニット」を安城市から借りる。職員はいずれも手指消毒してマスクなどを着用する。市選管は「当日投票所の混雑を緩和するため、積極的に期日前投票制度を利用してもらいたい。有権者が安心して投票できる環境づくりに注力するので最も身近な選挙に投票を」と話している。

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