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東海愛知新聞

地下にある貯留池

奈良井公園 園児が工事現場を見学

岡崎市奈良井公園内貯留池耐震対策工事現場で14日、工事を手掛ける土木建設会社の朝日工業(同市天白町)が最寄りの同市奈良井保育園の園児を工事現場見学会に招いた。

この日は、年長37人が用意された赤、青、銀の3つのヘルメットをそれぞれかぶり、各色に分かれて移動した。工事で使用される高所作業車の作業用バスケットに乗って地上約10メートルの高さまで上昇すると、園児たちは「おーい、こっち見て」と下にいる園児に声を掛けたり、「イオンの看板が見える」などとはしゃいだりしていた。

また、土地の形や高さなどを測るために活用しているドローン(小型無人機)を飛ばして上空からの記念撮影があったほか、同公園の地下にある貯水池が大地震に耐えられるように上に乗っている土砂を発泡スチロールに置き換える工事内容の紹介、実際に掘られた穴に発泡スチロールが置かれている状態の見学もあった。

同社現場代理人の稲垣東さんは「園児たちがけがなく無事に楽しんでもらえたことは良かった。この機会に建設業に興味を持ってもらえたらうれしい」と話していた。

また、同社は8月17日から約2週間、「思い出や同公園に親しみを持ってもらいたい」と大型発泡スチロール(高さ0.5メートル、横1メートル、長さ2メートル)6個に魚、虹などのイラストを園児に描いてもらった。この発泡スチロールも、工事に使用されるという。

同公園の貯留池は、宅地化が進んで河川の流下能力(川が流すことのできる洪水の規模)が不足していた占部川流域(特に六名地区の地盤の低い地区)で台風や集中豪雨による浸水被害が発生していたため、浸水対策として一時的に雨水を公園の地下にためる役割として建設された。1996(平成8)年度に着工し、2000年に完成した。貯留池は幅58メートル、長さ58メートル、高さ4メートル、最大で1万3000立方メートルの水をためることができる。

岡崎市によると、同貯留池の耐震基準の見直しがあり、その基準に合わせるために耐震工事を発注した。工期は6月22日〜9月30日。()

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