東海愛知新聞バックナンバー

 12月12日【金】

屋上に“発電所”完成

園内消費分を太陽光で
岡崎市明徳保育園

岡崎市明大寺本町三の明徳保育園で11日、屋上に設置された太陽光発電用ソーラーパネルのお披露目と「明徳保育園発電所」の開所式が行われた。市環境部によると、実験用にパネルを設置する学校などはあるが、同園のように実用的なものは極めて珍しいという。

ソーラーパネル1枚は縦約0.8メートル、横約1.6メートル。屋上に設置された計50枚の総発電量は1時間で約10キロワット十。園内で消費する電力は、自家発電分でほとんど賄えるという。

同園は今年夏、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の新エネルギー普及促進事業に応募し、採用された。設置費980万円のうち300万円はNEDOが負担。取りつけ作業は10月に始まり、11月に完成。既に稼働している。

この日は園児約150人が自前の発電所の開所をお祝い。パネルに触ってみたり、「ここからどうやって電気が送られるの?」と質問したりするなど興味津々だった。

同園ではほかに、暖炉や省エネタイプの空調設備を使うなど環境に配慮した取り組みを行っている。

本田康英園長は「子どもたちは将来、現在よりも深刻な地球温暖化問題を背負うことになるかもしれない。今から環境問題に興味を持つことが大事だと思い導入した」と語った。同園は今後、環境をテーマにしたイベントを、年1回程度の割合で行う予定という。


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