東海愛知新聞バックナンバー

 11月23日【日】
国語研

岡崎で「ことば調査」

研究員が市民から聞き取り

 独立行政法人国立国語研究所(東京都立川市)の研究員らによる「ことばの調 査」が、岡崎市内で行われている。
 同研究所は市内に調査本部を置き、今月12日から調査を開始。約30人で、無作為抽出した15歳から79歳の市民と、過去の調査に応じた市民の元を訪れ、聞き取りなどを実施している。
 しかし研究員の朝日祥之さん(35)によると、治安問題や研究所の認知度などから市民が警戒心を強め、調査の難航も多い。キャッチセールスや振り込め詐欺などと誤解され、調査対象者が応じない場合も目立つという。
 調査は25日まで続くため、朝日さんは「目的は半世紀にわたる言葉の移り変わりを調べること。対象の方には調査目的と調査方法にご理解をお願いします」と呼びかけている。

 文部科学省が所管する同研究所は、創立翌年の昭和24(1949)年から、全国各地の言葉づかいを調査している。方言と標準語の比率が均等であることから、岡崎市では昭和28年と同47年に、敬語の使い方と敬語に対する意識調査が行われた。
 今回は前回の調査から35年ぶり3回目となる。


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