東海愛知新聞バックナンバー
 8月31日【日】
豪雨引き続き警戒
ボランティア活躍
被災証明書交付に窓口
岡崎市

死者や家屋浸水、河川氾濫(はんらん)など岡崎市内各地に爪あとを残した集中豪雨で、岡崎市役所に置かれた災害対策本部では30日も、職員の第二非常配備体制(約900人)を敷いて対応に当たった。

29日から行方不明となっている城北町の杉本富美子さん(80)の捜索は、消防隊員49人、消防団員30人、警察官35人を動員して午前8時に再開された。

同本部によると、30日午後2時現在、床上・床下浸水は1,325戸。5世帯14人が避難している。

市役所東庁舎ロビーや市内各支所では午前9時から、被災したことを証明する仮の被災証明書の交付を始めた。

勤務先に、被災による見舞金受給や休みを申請する被災者のために、家屋調査を前に臨時の証明書を発行。受け付け開始から数人の市民が訪れ、市民課の職員7人が対応した。

正規の被災証明書は、介護保険や国民健康保険の減免、見舞金の交付、日用品の支給などを受ける際に必要となる。

一方、被災直後に市が開設した市福祉会館2階の防災ボランティア支援センターには、設立初日に24人のボランティア登録があった。30日は、県内外から学生も含む105人のボランティアが次々と集まり、浸水した家屋内の水や泥出し、掃除などを手伝った。しかし、この日は午前中から激しい雷雨に見舞われ、正午で作業は打ち切りとなった。

一色町味浜から駆けつけた久保田芳道さん(48)は「手伝うことで、少しでも被災者に不安を取り除いてもらえれば」と派遣先に向かった。

市では引き続き、ボランティアとボランティア派遣を希望する被災者を、午前8時30分から午後3時まで受け付けている。受け付け先は、防災ボランティアセンター(26―2670、26―2671)へ。

副知事が視察

西村眞一県副知事は30日、岡崎市役所東庁舎内の災害対策本部と市内の被災地を視察した。

対策本部では、石川優副市長が副知事に現在の被災状況を説明した。カメラのライブ映像で市内の河川を視察した副知事は、「知事も岡崎の被害を心配しており、協力できることがあれば聞いてきてほしいと頼まれました」と、柴田紘一市長に話した。





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