東海愛知新聞バックナンバー
 8月30日【土】
三河豪雨
岡崎の時間雨量152.2ミリ
床上・床下浸水約1300戸
自衛隊出動 死者1、行方不明3人

三河地方は29日未明、記録的な集中豪雨に見舞われた。岡崎市内では、市の観測計が設置されている岡崎中央総合公園で、1時間の最大雨量が152.2ミリ(午前1時-2時)を記録。家屋の浸水で女性1人が死亡するなど市内各地で被害が相次いだ。

市災害対策本部によると、同日午後3時30分現在、616棟が床上浸水、701棟が床下浸水。道路27カ所が冠水し、22カ所で損壊。16カ所で土砂崩れがあった。水田や畑約719ヘクタールが冠水、救助要請は20件に上った。

同日午前2時に市内全域の14万世帯に避難勧告(午後1時解除)を発令。98カ所の避難所が開設され、一時、30世帯51人が避難した。

市は県を通じて陸上自衛隊に災害派遣を要請、隊員190人が消防本部や警察とともに救助活動に当たった。

また、伊賀川、更紗川、小呂川、前田川、鹿乗川や占部川、砂川、乙川から濁流があふれ、竜泉寺川に架かる三河橋(コンクリート製、長さ17.9メートル)が崩落した。

交通網では東明大寺町地内の名鉄名古屋本線の線路法面(のりめん)が崩れたが、正午前に復旧。





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