東海愛知新聞バックナンバー
 8月26日【火】
要援護者の救助訓練
中町4丁目と藤川西部
モデル地区で実施へ
岡崎市

1人暮らしのお年寄りなど災害時の「要援護者」を救助する訓練が、岡崎市中町4丁目(根石学区)と藤川西部(藤川学区)で、9月28日と10月26日に行われる。市は2町を「災害時要援護者地域支援モデル地区」にこのほど指定。訓練内容は報告書にまとめて公表し、要援護者の避難・救助方法を模索する各町の参考にしてもらう。

市では昨年12月と今年6月、市内各町に要援護者(1人暮らしのお年寄り、身体・知的障害者、介護保険認定者など)7,500人分の名簿を配布。各町内会は名簿を基に、災害時に備えて要援護者を対象とした独自の見守り活動や福祉活動を続けている。

しかし、名簿のみを頼りにした具体的な避難計画作りには苦労している町内会も多く、市への問い合わせも多いという。

これを受けて、市が参考となるモデル地区を募ったところ、12町の応募があり、世帯数などが対照的な2町を選出。中町4丁目には15人、藤川西部には27人の要援護者がおり、住民らが一軒一軒訪ねて訓練への参加を呼びかけている。

訓練には、名古屋市で活動するNPO「レスキューストックヤード」や現役介護ヘルパーをはじめ、避難所に避難できない要介護者や身体障害者に支援物資を届けるために「お役に立ち隊」として、地元の中学生らも参加する予定。

市は「2町の訓練内容を他の町内会にも知ってもらい、自分たちに何ができるか、できないかの判断材料にしてもらえれば」としている。





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