東海愛知新聞バックナンバー
 7月24日【木】
「振り込め詐欺」未然防止
岡崎署が感謝状
2信金支店と職員2人
積極的な声かけが奏功

振り込め詐欺による被害を適切な助言で未然に防いだ岡崎市内の2つの金融機関と女性職員2人に23日、岡崎署から感謝状が贈られた。感謝状を受けたのは、岡崎信用金庫細川支店(成瀬昇支店長)と窓口係の外山百合子(42)さん、碧海信用金庫岡崎南支店(片山浩志支店長)と窓口係の古居陽子(37)さん。

岡崎信金細川支店では今月3日、女性が東京都内開設の個人口座に200万円の振り込み手続きを依頼。振り込め詐欺を疑った外山さんが理由をたずねたところ、「息子が車を買う費用」との返答だった。同店次長とともにさらに詳細を聞くと、数日前に息子を名乗る男から電話があり「借金の保証人となり、金融会社に対する負債を抱えた。銀行で聞かれたら車を買うと説明して」という話だった。

外山さんが振り込まないように女性を説得、息子の職場に電話をして、そのような事実がないことが分かった。

碧海信金岡崎南支店では先月25日、古居さんが、いつも通帳と印鑑で預金を下ろす女性から「キャッシュカードを作ってほしい」との依頼を受けた。

この女性が急にカードがいると言ってきたことに疑問を持ち、同店次長とともに詳しく話を聞いたところ、「医療費の一部を返還するといった連絡があった」との話を聞き、最近問題になっている還付金詐欺ではないかと推測。女性に説明して岡崎署に連絡、詐欺だと分かった。

岡田仁署長は「積極的に声をかけてくださって感謝しています。今後も被害者を出さないための協力をよろしくお願いしたい」と話した。

岡崎署管内で今年1月から6月末までに発生した振り込め詐欺は、昨年同期比8件増の22件。被害総額は同407万円増の2,637万円となっている。





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