東海愛知新聞バックナンバー
 5月31日【土】
愛産大瀬川教授 名誉教授に
アルメニア2大学から称号
虐殺問題研究で業績
今後は現状調査したい
学内で祝賀会

アルメニア人虐殺の歴史を研究している愛知産業大学の瀬川博義教授が、現地の2大学から名誉教授の称号を授与された。これを祝って同大学コミュニティ・ホールで29日、記念祝賀会が行われ、教職員約40人が瀬川教授の栄誉をたたえた。

瀬川教授は先月24日、アルメニア共和国の首都エレバンにあるイエレヴァン・ラチャ・アチャリアン大学とグラゾル・マネジメント大学で行われた授与式に出席。それぞれから名誉教授の位記を与えられた。

祝賀会の発起人は同大学経営学部准教授・各務行雅国際交流委員長と糸井川文則国際交流室長の2人。「多くの人に参加してもらいうれしかった」と各務准教授。

会場には授与式の写真やアルメニアの書籍を展示し、同国の民族音楽が流れた。

瀬川教授は「学長や学部長をはじめ先生たちのおかげで研究を進めることができました。この栄誉に恥じないよう大学に貢献していきたい」とお礼を述べた。

アルメニア人虐殺はオスマン帝国により1894年-1923年に3度行われた。瀬川教授は昭和48(1973)年に国連の資料でこの事実を知り、以後資料収集に努め研究を深めたことが認められた。

今後の研究について瀬川教授は「虐殺事件以後、国を離れた人々の現状や思いを調べて世界に発信したい」と強い意欲を示した。





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