東海愛知新聞バックナンバー
 5月27日【火】
仮想会社設立し経営学ぶ
「ジュニア・エコノミー・カレッジ岡崎」
商議所青年部 小学生の参加チーム募集
運営は自主性を尊重

岡崎商工会議所青年部(柴田匡司会長)は、子どもたちに実際と同じように会社経営を学んでもらう「ジュニア・エコノミー・カレッジ岡崎」を初めて企画し、参加グループを募集している。資本金の調達から組織づくり、商品開発、販売までを体験する本格的なもの。子どもたちに商売の楽しさと同時に、自己責任の厳しさも学んでもらおうというのが狙い。

ジュニア・エコノミー・カレッジは、子どもたちの自主性で運営され、大人は見守るだけ。福島県の会津若松商工会議所青年部が、平成12年から開催を続け、子どもたちの視野を広げる活動として注目されている。

■資本金最高2万円

岡崎商議所青年部の計画では、小学校5-6年生4、5人でグループを組織。資本金は1株1,000円で10株を保護者らから集める。さらに同青年部が1万円を限度に貸し出し、1チーム最高2万円の資本金で事業を行う。

リーダーになる社長や、会社の名前、取扱商品を決める中で、帳簿の付け方、ビジネスマナーも学ぶ。各チームには青年部の会員が付き、相談に応じる。

■赤字は自己補てん

商品の販売を11月1、2日に行い、「決算報告」を提出。黒字の場合は利益の1割を子どもたちに還元するが、赤字の場合は小遣いから補てんする。企画力や決算の結果を採点し、評価の高いチームを表彰する。

一般市民に販売するため、販売実績を上げるためには商品開発のアイデアや、原価と販売価格のバランスも重要になる。

■「岡崎らしさ」を

同青年部ひとづくりI委員長の矢野快子さんと、同カレッジのPR担当・谷口純典さんは「チームで話し合いを進める中で意見の対立や戸惑いもあるでしょうが、それも勉強の1つ」と話し、「商品開発では“岡崎らしさ”を出し、自分たちの住む郷土を考えるきっかけにしてほしい」と期待する。

12チームを募集し、応募多数の場合は抽選。申し込みは6月30日までに同青年部のホームページ(http://www.a-kind.jp/jec/)で。





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