東海愛知新聞バックナンバー
 2月8日【金】
滝山寺鬼まつり
冠面者3人決まる
祖父渡辺さん、祖母岩本さん、孫杉浦君

岡崎市滝町の天台宗滝山寺で16日夕方から行われる県無形民俗文化財「滝山寺鬼まつり」の冠面者3人が決まった。

祖父面は同町入山の会社員渡辺敬祐さん(40)、祖母面は同町山篭の会社員岩本真さん(47)、孫面は刈谷市衣浦小学校四年の杉浦笙太君(10)。天下泰平と五穀豊穣を祈る勇壮な「火まつり」で主役を務める。

午後5時から12人衆による登山の後、国の重要文化財に指定されている本堂で、鬼塚供養(豆まき)、庭まつり(田遊祭)が行われ、7時45分ごろから火まつりが始まる。

火まつりは暗闇の本堂を舞台に祖父、祖母、孫の三鬼が、たいまつを持った白装束の若衆に追われ、鬼と若者が走り回る際に炎の乱舞を見せる。

宝物殿では午後1時から寺宝展を開催。本坊では鎌倉時代から伝わる精進料理を用意する。一人前4,000円で、予約(46-2296)が必要。

鬼まつりの起源は鎌倉時代の源頼朝による祈願までさかのぼり、室町時代末期に廃絶しているが、江戸時代の徳川三代将軍家光以後に幕府の行事として復活した。

旧暦の元日から7日間、本堂で天下泰平、五穀豊穣を祈る修正会が行われ、「鬼まつり」は結願の日(7日目)の夕方に催される。





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