東海愛知新聞バックナンバー
 1月19日【土】
いじめ?校長ら陳謝
中2生徒に暴行
傷害容疑で3少年逮捕
岡崎市

県警非行集団対策課と岡崎署は18日、岡崎市内の中学2年生の男子生徒(14)に度重なる暴行を加えたとして、同級生と3年生の男子生徒(14歳と15歳)、卒業生の会社員(15)を傷害の疑いで逮捕した。生徒らの中学校は一昨年末のホームレス連続襲撃事件に加わった男子生徒らが在籍していた。

生徒らの逮捕を受けて、中学校長と生徒指導主事は同日、記者会見し、「前回(ホームレス連続襲撃事件)から再び事件を起こして申し訳ない。事件防止のために何が足りなかったのかを検討し、生徒、家庭、地域と協力していきたい」と陳謝した。

同校ではこの日の午前中に緊急の全校集会を開き、校長が「いじめ撲滅キャンペーンなど生徒会を中心とした頑張りにもかかわらず事件が起きて残念。いじめが周囲にないか再確認していこう」と呼びかけた。21日には保護者の説明会を開いて経緯を説明し、学校側と保護者側の連携強化を呼びかけるという。

また市教育委員会の江村力教育長は次のようにコメントを出した。
「子どもの健全育成を目指して立ち上げた『いのちの教育アクションプラン』の成果が上がりつつある時にこのような傷害事件が起き、残念でならない。じっくりと子どもの『やさしい心』の育成に取り組みたい」

岡崎署の調べでは、3人は11日午後4四時ごろと13日午後3時ごろ、生徒を3年生の自宅に連れ込んで肩を殴り、下腹部の体毛をカミソリなどでそったうえ殺虫剤スプレーを吹きかけながら火をつけ、やけどなどを負わせた疑い。生徒は打撲ややけどなど全治2週間のけが。

3人は「遊び半分でエスカレートした」と容疑を認めているが、3年生は「昨年10月から約50回殴った」、会社員は「11月ごろから5回ぐらい殴った」と話しており、調べを進めている。

同署によると、15日に生徒と保護者が被害を届け出た際、事情聴取に対して保護者が「いじめられて、けがをさせられた」と話し、生徒も認めたという。





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