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東海愛知新聞

弓道の魅力を発信

岡崎の小山矢 試射場付き専門店18日オープン

弓道用の矢の製造・卸売「小山矢」(岡崎市福岡町)が18日、同市福岡中学校南隣に試射場(弓道場)を備えた矢の専門店をオープンする。同社によると、試射場付きの弓具店は全国に数店あるが、矢の製造会社直営は全国初。初心者向けの弓道体験もでき、岡崎の伝統工芸品「やはぎの矢」と弓道の魅力を発信する。()

木造平屋で、床面積約220平方メートルの店内には、伝統的な竹をはじめ、ジュラルミン(アルミニウムや銅などを混ぜた合金)やカーボン素材を中心とした矢が並ぶ。直営ならではの多彩な品ぞろえで、同社オリジナルの矢羽根「矢龍」シリーズや、愛知産業大学の学生がデザインした文様の矢羽根「矢羽根草子」を使った商品も販売している。購入した矢はその場で長さを調整して持ち帰ることができる。また、矢筒や握り皮(和弓の持ち手に巻き付ける皮)などの消耗品も扱う。

試射場は屋根付きの射場(弓を引いて的を狙う場所)から的場まで28メートル離れた標準的な弓道場になっており、最大で3人同時に矢を放つことができる。稽古での利用や貸し切り、8メートル離れた的に向かって直径1メートルの的を狙う、未経験者向けの「半弓」も体験できる。

営業時間は、店舗が平日の午前10時〜午後6時。試射場が午前9時〜午後9時。利用料金は「半弓チャレンジコース」は10射500円(初回は1000円)。「弓道お試しコース」は1時間300円。「弓道がっつりコース」は2時間500円。「弓道貸し切りコース」は3時間4000円から。予約は同社ホームページで。

駐車場は11台分完備。オープン記念で、矢を購入した先着50人に限定キーホルダーをプレゼントする。問い合わせは、同社(52—3658)へ。

競技人口減を危惧 三河に弓道を普及

7代目で代表取締役の小山泰平さん(40)は、少子高齢化や指導者不足などで弓道の競技人口が減少する可能性を危惧。未経験者に関心を持ってもらえるよう、作法やルールを気にせずに弓道を体験できる場をつくりたいと考えてきた。

また、15年ほど前から工場を直接訪ねてきた顧客にも対応してきたが、顧客から寄せられた「矢が買える専門店が欲しい」「弓道場に行かなくても試射できる場所がほしい」といった要望が、出店を考えるきっかけになったという。

小山さんは「三河に腰を据え、弓道の普及に取り組みたい。初心者にまずは気軽に弓道を体験してもらい、愛好家にはより深く弓道を楽しんでもらえるような場にしたい」と話している。

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