東海愛知新聞バックナンバー
 12月29日【土】
初詣ではどこへ
迎春準備整う

今年も残すところ後わずか。岡崎市内の社寺ではこの一年のほこり落としも済ませ、来年の干支(えと)=戊子(つちのえね)にちなむネズミを描いた絵馬や破魔矢、熊手などの縁起物を用意。初詣で客の受け入れ準備が大詰めを迎えている。

主な社寺の迎春準備状況や新春行事は次の通り。

岩津天満宮(岩津町、服部憲明宮司)
菅原道真を祭神とし、受験合格、学業上達を願う参拝者が多いことで知られる。的射矢やお札、お守りも用意。初祈とうは元日午前0時からで午前8時から歳旦祭、2日は筆初め祭。進学祈願大祭は1月5、6、12、13、14、19、20日。人気の“合格の的射矢”は限定2000本。
六所神社(明大寺、大竹いつき宮司)
大晦日(みそか)の午後10時ごろから参道にかがり火をたき、元日は午前0時から甘酒の接待、午前11時から先着200人に宝船の福まんじゅうをプレゼント。好評の柄澤照文さん作、干支の置物が1体1200円、本田彩雪さんの絵馬が1000円。門松やしめ縄、書初めなどを焼く「どんど焼き」は1月20日。
一畑山薬師寺(藤川町、大峠泰信管長)
本堂や参道など広大な境内の大掃除を済ませ、ジャンボ門松や破魔矢、熊手など縁起物もそろえて迎春準備は完了した。大晦日の午後11時30分から、初詣での人たちが除夜の鐘をつく。展望台には毎年、初日の出を楽しむ参拝者が大勢訪れる。3日は琴と尺八の生演奏があり、5日は本堂に供えたもちを無料配布する。
菅生神社(康生町、斎藤徳倉宮司)
恒例の「カウントダウン花火」は大晦日の午後11時30分から乙川河川敷で金魚花火、また二号玉や乱玉が打ち上げられる。お守りやお札、開運招福の熊手、願掛け絵馬も既に用意。初祈とうは元日からで、午前0時からお汁粉の接待。巫女(みこ)による鈴払いで清めた後、神前の供物を振る舞う。
龍城神社(康生町、黒柳春雄宮司)
家康生誕の地、岡崎城本丸に鎮座する。祭神は徳川家康と本多忠勝。松平家の先祖が信州を訪れた際、民家でふるまわれたと伝えられる名物「うさぎ汁」の接待が冷えた体を温めてくれると好評。甘酒もある。元日の午前0時からは、日近太鼓の奉納演奏を華々しく行う。1月中は事業所の繁栄祈願も多い。
宇頭山観音寺(宇頭町、澤親徳執事長)
県内で唯一の京都・東寺の末寺。本堂には百重ねしたもちのほか、草月流の生け花も飾った。元日午前0時から境内で参拝者全員の祈願。住職による法話のあと、甘酒の接待がある。初祈願者先着1000人には開運招福のしゃもじを進呈。三が日後も事業所などの祈願者でにぎわう。
伊賀八幡宮(伊賀町、斎藤徳倉宮司)
松平家、徳川家の氏神で知られる。破魔矢、神楽矢、熊手、絵馬などはそろった。元日の午前0時から甘酒を振る舞う。午前9時からは歳旦祭。一年の景気や作物の豊凶を占う恒例の「武者的神事」は21日午前10時から。大晦日の夜から蓮池と随身門をライトアップする。
猿田彦三河神社(幸田町大草、高橋岩雄宮司)
「みちびきの祖神さま」として知られ、土地や家屋敷の安泰守護、交通安全、家運隆昌、良縁、子孫繁栄などを祈願する参拝者でにぎわう。元日午前0時から新年祈とうと甘酒の接待。甘酒の接待は三が日続く。
岡崎天満宮(中町、伊奈麻古登宮司)
学問の神様として合格祈願者が年中参拝する。焼き物の「厄除(よ)けのうそ」をはじめ、張り子の置き物(限定100体)も用意するなど縁起物はすべてそろった。新春ご祈とうは元日午前0時からで甘酒の接待もある。災事をうそのように吉事に替え、うそをまことに替えるという恒例の「うそかえ神事」も元日から行う。





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