東海愛知新聞バックナンバー
 8月10日【金】
女性の役割大きい
農村生活アドバイザー
幸田町長と「語る会」

 西三河農村生活アドバイザー協会の「ほほえみ会」(志賀和子会長)は9日、幸田町役場で「近藤徳光町長と語る会」を開いた。農業に従事する女性たちが、農業経営や生活改善、男女共同参画社会の実現に向けた活動を担う立場で、町長と意見を交換した。
 農村生活アドバイザーは、魅力ある農業の確立と住みやすい農村社会を実現するために、リーダーとして活躍してもらえる女性を県知事が認定している。今年4月現在、県内で570人が認定され、このうち「ほほえみ会」には岡崎市と幸田町内の19人が会員として登録している。
 この日は会員15人が出席。志賀会長は「アドバイザー協会は来年で創立10周年を迎えます。農業に従事する女性たちが頑張って、農業がますます発展するようにしたい」とあいさつ。近藤町長は「町でも商業、工業、農業の調和した発展に尽力しています。特に食の安全、安心と農業の振興に女性の役割は大きい。みなさんの活躍を期待しています」と述べた。
 続いて、ほほえみ会の会員が昨年作った「男女共同参画カルタ」を紹介。「ともに働き仕事も家事も半分っこ」などの読み札が会場に掲げられた。また幸田町の稲吉督子さんと岡崎市の河内小枝子さんが「後継者を育成するには」、幸田町の鈴木辰代さんと岡崎市の土屋恵美子さんが「農業における共同参画」をテーマに事例発表。続いて「岡崎・幸田地域の農業を活性化するには」をテーマに意見交換した。
 この中で会員から「忙しい毎日だが、女性も研修会などで、もっと能力をアップできる」「後継者には役割をきちんと持たせ、責任感を身につけさせている」などの発言があり、町長は「みなさんの言葉は、とてもたのもしい。参考になりました。町としても農業の推進を応援していきます」と応えていた。
 最後に町長が「幸田町の農政と女性農業者に期待すること」と題して講演した。





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