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東海愛知新聞

“防犯”の徹底呼びかけ

岡崎市職員らが羽根学区で「出前講座」

 岡崎市は24日、市内で昨年、最も窃盗被害が相次いだ同市羽根学区の市民ホームで、市職員らが直接出向いて学区住民らに防犯の徹底を呼びかける「防犯出前講座」を開いた。
 講座にはお年寄りや乳幼児を連れた若い夫婦ら27人が参加。講師として、県警が委嘱する県セルフガード協会の防犯設備アドバイザー、二村守さんを招いた。
 二村さんは「『とられる物が何もないから、泥棒が入ってもうちは大丈夫』という考えが一番危険」と話し、「犯行に使われる道具には、凶器になる物もある。最も大切なのは現金でも車でもなく、生命。侵入されたらどうするかより、侵入されないためにどうするかを考える事」と訴えた。
 また被害を防ぐ有効な手段として「町内で見なれない人には近隣同士で声をかける」などを紹介。「家族の命と財産は自分たちで守る事を認識してください」と呼びかけた。
 この後は、住宅侵入盗で割られる被害が多い窓ガラスの強度を、種類別に割って検証した。試されたのは一戸建て住宅によく使われるフロートガラス(厚さ3ミリ)、網入りガラス(同6.8ミリ)、車の窓ガラスに使われる強化ガラス(同5ミリ)、幕をはさんだガラスで,割るのに5分以上かかる防犯ガラス(同6ミリ)。
 受講者は各種ガラスが割れるまでの時間だけでなく、割れ方や割れる音にも注目し、ガラスによって異なる性質を目の当たりにした。
 妻(34)や二歳の娘と参加した会社員の男性(35)は「他人事だった住宅侵入盗が『自分事』に変わりました。物ばかりに気を取られていましたが、家族の命は取り返しがつかない。窃盗から殺人事件に発展する危険性を学びました」と話していた。
 同市内で昨年あった窃盗(住宅侵入盗、車上狙い、部品狙い、ひったくり、自動車盗など)は5,169件。同学区では前年度に比べ減少はしたが、全学区で最多となる443件が発生した。被害別では住宅侵入盗が最も多かったという。

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