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東海愛知新聞

岡崎高校コーラス部

3度目“世界一”めざす

今年も合唱五輪に出場

 県立岡崎高校コーラス部は来月17日、中国の厦門(アモイ)で開かれる第4回合唱オリンピックの本選に出場する。3度目の世界チャンピオンをめざして授業後の限られた時間のなかで集中した練習を続けている。
 合唱オリンピックは、2年に1度開かれる世界大会。同校コーラス部は、オーストリア・リンツで開かれた第1回大会に出場。青年混声合唱部門(14―24歳)で堂々の世界チャンピオンに輝き、第2回大会でもチャンピオンに。3連覇がかかった一昨年のドイツ・ブレーメン大会では惜しくもチャンピオンの座を逃がしたが、金賞を獲得。今回の出場権を得ている。
 NHK学校音楽コンクールの全国大会入賞8回という合唱名門校を指導する顧問の近藤惠子(さとこ)教諭は、今年3月、新任以来勤めてきた同校を退職。4月からは週3回の再任用教諭として勤務。コーラス部の指導も土曜日を含めて4日間と厳しい環境のなかで変わらぬ情熱を燃やしている。
 「練習時間が足りないのは確かですが、生徒の熱意はこれまでと変わらないので大会までにさらにいいコーラスに仕上げたい。前回、南アフリカにチャンピオンの座を譲ったが雪辱を果たしたい」と秘めた闘志で語る近藤教諭。
 生徒たちの練習時間は、授業後1〜2時間と土曜日。基礎トレーニングを大切に、パート練習でディスカッションしながら音を作り、教諭の指揮で全体を合わせる。近藤教諭は、自分の考えを一方的に押し付けず、生徒たちに考える時間を与えて一人ひとりが納得のいく音を出そうとする気持ちを大切にしている。
 現在、部員は1〜3年生合わせて100人。大会に出場するのは、2、3年生の64人。
 学期末試験前も、特別練習を重ねており、全体練習を終わってからもパートごとに音づくりに取り組み、先生の下校を促す声でしぶしぶ音楽室を出て行くほどだ。
 今回歌う曲目は、規定[1]自国語の曲、武満徹「さくら」[2]他国語の曲、モンテヴェルディ「美しい声で歌うあの小鳥は」[3]現存作曲家の曲、松下耕「日向木挽歌」[4]自由曲、ウイッテカー「レオナルドは空飛ぶマシーンを夢見る」の4曲。制限時間は20分。
 一行は、保護者をまじえて約100人。来月15日に岡崎を出発。17日に本選出場。19日に審査の発表がある。帰国は20日の予定。

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