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東海愛知新聞

スノボーで“全国”視野

岡崎の安藤さん   大会出場権へボーダーライン

東京ドームで12月10、11日に開かれるスノーボードのコンテスト「X―trail」の出場ボーダーラインに、岡崎市土井町の安藤正治さん(27)の名前が登場している。ノミネートされた100人のスノーボーダーの中から、インターネットのファン投票上位8人だけが出場権を得る大会で、いまだ西三河から出場した人はいない。そんな大会の中間発表が今月15日にあり、安藤さんは八位。「うれしいが油断はできない。どうしても出場したい」と、訪れたチャンスに胸を躍らせている。

 安藤さんのエントリー種目は、ジャンプ中の回転数や着地の美しさを競うストレートジャンプ。普段、滑る向きで横に2回転する「フロントサイド720(セブンツー)」と、それと逆回転の「スイッチスタンスブラインド720」を得意とする。ジャンプ台など人工物を使ったジャンプは国内トップレベルと専門誌でも評され、昨年は同コンテストで名前が公表される上位50人中の23位にまで票が集まった。
 安藤さんは岡崎高校、愛知教育大学の出身。学生時代に友人の誘いでスノーボードを始めた。「空中に浮いている時の気持ち良さに、自分にはこれしかないと感じた」と、就職活動をする友人たちとは別の道を選び、ゲレンデの近くに部屋を借りて練習に励んだ。
 現在は国内のスノーボーダーの活動ぶりをまとめたビデオへの出演が中心。スキー用品で有名なサロモンなどのメーカーと契約し、ボードやウエア、ゴーグルなど流行アイテムを発信する。また、花火をバックにジャンプを披露するといったゲレンデのイベントなどで生計を立てている。「なかなか食べていけないが納得いくまでやっていきたい」―この大会への出場を足がかりに飛躍したいと願う。
 国内で活動する冬は、ビデオ撮影やイベントに追われることから、シーズンオフに海外で練習を積む。「外国人選手は筋肉にバネがあるのでダイナミックに見えるし、着地のバランスもいい。日本で名前を売ることが今の自分には大切だが、世界と同じフィールドで戦いたい」と視線を世界に向ける。
 その一方で「もともと地元の友達と一緒に始めたスノーボード。自分がビデオやイベントに出ることを友人たちはとても喜び、応援の輪を広げてくれている」と、地元での交流も大切にしている。
 ゲレンデのない地域から生まれたスノーボーダーの活躍が期待される。
 投票はインターネットで「X―trail」を検索。受け付けは11月6日まで。なお、この大会はテレビ放送される。

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