7月27日【水】
■岡崎市
一般会計27億円の黒字
昨年度決算 市民病院は赤字1億円

 岡崎市は、平成16年度の決算概要をまとめた。企業の収益改善の影響と歳出の抑えで純剰余金約27億円を捻出、財政の健全性を示す公債比率は6.3%と前年度比で0.2ポイント改善した。
 一般会計の決算額は、歳入が前年度比5.3%増の988億5,957万円、歳出は5.1%増の959億149万円。これらを差し引いた29億5,808万円から翌年度への繰り越し財源を除くと純剰余金は27億59万円。このうち15億円を財政調整基金に積み立て、残りは合併などを控えた今年度の補正予算の財源とする。
 歳入のうち構成比で57.5%を占める市税は、568億8,600万円(前年度比1.7%増)と3年ぶりの増。このうち個人市民税は、均等割の市税分が2,500円から3,000円に引き上げられたため0.4%増。法人市民税は、製造業を中心とする企業の収益改善により7.1%増。逆に償却資産は1.6%減となり、企業の収益回復が個人の所得や設備投資にまで反映されていないことがうかがえる。そのほか、固定資産税がマンション建設や住宅の建て替えなどで1.5%増加した。
 歳出面では、康生地区拠点整備、市立岡崎病院跡地整備、岡崎駅東土地区画整理などの都市基盤整備や、城北保育園移転新築、老人福祉施設の建設助成など保健医療福祉の充実。ごみ処理施設建設、市営住宅建て替え、公園整備など都市環境の整備。地域交流センター整備、外国人交流支援センター設置など地域社会の充実。梅園小学校改築、大樹寺小学校体育館増改築などの教育文化の振興。愛知万博地域連携プロジェクト、雇用創出支援など前年度比5.1%の増加だった。
 特別会計の決算額は歳入855億2,534万円、歳出850億2,282万円、繰り越し事業充当財源9,223万円を差し引き4億1,029万円の純剰余金を出した。
 企業会計のうち病院事業会計の事業収支は収入158億5,406万円、支出159億7,890万円で、1億3,084万円の純損失が出た。入院患者が増えたため、前年度と比べ十損失は約1億1,000万円減少した。
 水道事業会計の事業収支は収入60億4,734万円、支出59億1,641万円で、税抜き約4,700万円の純利益が出た。



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