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東海愛知新聞

「ノーモア地雷」を訴える

光ヶ丘女子高の柴田知佐さん
7月2日愛・地球博「廃絶キャンペーン」のトークショーに参加

愛・地球博の地球市民村に7月、「地雷廃絶日本キャンペーン」(JCBL)が出展する。JCBLは対人地雷の完全廃絶を目指すNGO(非政府組織)。出展期間中の2日に岡崎の光ヶ丘女子高3年、柴田知佐さんが、地球市民村・大地の広場で開かれるトークショー「ピース・ナウ―今こそ平和を」にゲスト参加。愛教大附属岡崎小5年から7年間続けている地雷廃絶活動を話す。
  ■クリスさんを知る
 柴田さんが地雷について調べようと思ったきっかけは、5年生の時の総合学習で英国人クリス・ムーンさんを知ったこと。クリスさんは地雷廃絶の活動中、アフリカ・モザンビークで触雷、右手、右足を失った。だが「行動しないと何も変わらない」と義足でマラソン大会に出場、長野冬季五輪では聖火最終ランナーになった。
 「なんて悲惨な…。何かしなければ」と思うようになり、柴田さんは5年生の春休みに、得意の絵を生かして漫画冊子「ノーモア地雷」を描き、クラス仲間と活動を始めた。
 愛教大附属岡崎中へ進み、夏休みに2週間、内戦中に無数の地雷が埋められたカンボジアを訪れた。地雷で片足を失った16歳の少女に面会、翌年4月、漫画「カンボジア旅日記」を完成させた。
  ■「サミット」参加
 中学卒業までわずかになった2年前の2月、滋賀県新旭町(現高島市)で開かれた「こども地雷サミット」に参加。事前に官邸へ「漫画を手渡したい」とEメールを送り、出席した小泉首相に「ノーモア地雷」を手渡した。高校1年の9月には、ハワイ・ホノルルで開催された、環太平洋諸国の市長が集まった環境サミットで講演し、漫画の英訳版を配った。
  ■100人の一歩が大切
 家族と周囲の理解、支援を得て、募金活動などにも参加、各地の学習会に招かれている。この間、女性社会奉仕団体から3度、表彰された。
 「勉強と活動を両立させるのは大変ですが、自分にできる活動をしています。大切なのは、1人の100歩より100人の1歩です」と柴田さん。トークショーは午後1時からと5時からの2回。JCBL運営委員清水俊弘さん(日本国際ボランティアセンター)と話し合う。
 ▼地雷廃絶日本キャンペーン 対人地雷全面禁止条約=オタワ条約=の成立(平成9年12月)を前に同年7月、発足。その5年 前に組織された「地雷廃 絶国際キャンペーン」(ICBL)と連携している。ICBLの活動はオタワ条約成立へと結実、平成9年末にノーベル平和賞を受賞した。
  日本政府は20万人の署名・要望書を受けて翌10年9月、同条約を批准。
こども地雷サミットで、国内最後の実戦用対人地雷が爆破・廃棄された。

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