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東海愛知新聞

コインから世界が見える

岡信本店 三戸さん収集の778枚展示

「コイン村の村長」を自称する岡崎市小呂町、三戸敏夫さん(56)の収集品を展示した「趣味のコイン展2005」が、岡崎信用金庫本店一階で開かれている。海外旅行はしたことがないという三戸さんだが、友人、知人からもらったコインは5,000枚以上。「コインから世界が見える」というコレクションは、子どもたちの社会科の勉強にも役立ちそうだ。
 同金庫本店営業部為替公金課上席スタッフの三戸さんは、昭和39(1964)年の東京オリンピック記念コインの発売と、仕事の中で扱う50円玉が大きくなったことに興味を抱き、収集を始めた。
 家族はもちろん、職場の仲間や取引先の人にも知れ渡り、海外旅行をしたあとで「どうぞ」とくれるようになった。
 もらったコインはきれいに洗い、国名、発行年や単位を調べる。休日は「コイン村」と名付けた自宅の部屋にこもり、もらった人の名前や日付を記入して整理する。中には国名のないものもあり、図書館に通って調べるうち、2年半後になってようやく“国籍”が判明したものもあったという。
 今回は53カ国、778枚を各国の国旗とともに展示した。
 サッカーのワールド杯アジア最終予選で日本チームの試合があったバーレーンや、ベトナム、イスラエル、モロッコ、ネパールなども含まれる。
 金額の大きい方が小さなコインだったり、数年で図柄が変わってしまう国もあるという。
 「コストがかかるため、最近はコインが少なくなってきた。図柄や材質の変化を調べていると、国柄も分かってくる」と三戸さん。「日本のコインが材質、図柄とも、もっとも安定している」と、仕事上の目も生きている。
 三戸さんは「みなさんの協力でコレクションを楽しんでいます。コイン集めは奥が深いので、ますますエスカレートしています」と話している。 同展は8月12日まで。

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