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東海愛知新聞

民間会社が買収へ

岡崎市中心街再開発の要所 西三河総合ビルの用地

中心市街地の再開発の要所として岡崎市が名鉄と交渉を続けていた同市康生通西三の西三河総合ビル(敷地面積4,905平方メートル)の用地が、市には売却されないことが14日分かった。用地は民間会社が買収する可能性が濃厚とみられる。
 同ビルは今年3月、大型テナントの撤退や個人店舗の閉鎖による業績の悪化を理由に閉鎖。西北に10メートルほど離れたスポーツガーデン跡地で新図書館を核とする複合施設の建設をはじめ、新しい中心市街地の活性化策に取り組み始めたばかりの岡崎市は、翌4月からビルを所有する名鉄との交渉に入った。
 当初の内容は建物を解体し更地にした後の買収が条件だったが、建物を含めた要望が名鉄側から出されるようになると交渉は難航。耐震性や改装の費用、入居者の見込みなどから、市に既存のビルを買い取る意思はなく、「市民感情からしても市の所有ではない建物を壊す条件で買い取ることはできない」―と更地の条件を譲らなかった。名鉄側も話し合いが長期化すると、同ビルが抱える負債の精算が遅れることもあり、同市以外にも折衝を続け、「交渉額を含めて条件を考慮した結果、岡崎市が第一候補ではなくなった」とコメント。民間会社への売却が濃厚となった。
 岡崎公園と複合施設、康生の商業地域を一体とする活性化策を考えていた同市は、人の流れが新しいビルで分断されることを懸念。買収先に市の要望を伝える方針だ。

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