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東海愛知新聞

生活に楽しさ、潤いを

岡崎のたかきさん オンラインで料理の家庭教師

岡崎市在住の調理師たかき千夏さんが主宰する料理教室「スーリール」が、無料のオンライン会議サービス「ズーム」を活用した料理の個別指導サービス「料理のオンライン家庭教師」を始めた。新型コロナウイルス感染防止のため、外出や外食を控えて家の中で過ごす機会が増えており、レパートリーを追加することで食生活を見直すきっかけにもなりそうだ。()

パソコンやスマートフォンでズームを使い、たかきさんと受講者がやり取りする。時間の融通が利き、使い慣れた自宅のキッチンでリラックスした状態で取り組むことができる。また、不明な点をその場で確認でき、全作業を自分のペースで行うのが利点の1つ。

レパートリーは家庭料理を中心に、和、洋、中、エスニックなど多彩で製菓にも対応する。料理の種類や材料、アレルギーの有無などに応じて事前に献立を相談できる。初心者向けを中心に、親子での受講、スキルアップのための受講も可能。メニューが決まった後、受講日までに参加者が材料を用意する。

1回1〜3時間程度で受講料は税別5000円。材料費と通信料は受講者が負担する。実施4日前までに専用ホームページで申し込む。問い合わせは同ホームページから。

教室を主宰するたかきさんは調理師免許を取得後、個人経営のレストランのパティシエール(女性の菓子職人)を経て外資系ホテルの「ヒルトン名古屋」の厨房に勤務。だが、交通事故に遭い、後遺症で力仕事ができなくなったため調理師を引退。広告代理店やレストランでの接客、コールセンターなどで働いたが、これまで培った技術や知識を生かして自分の好きな料理の魅力を伝えたいと、2015(平成27)年にスーリール(フランス語で笑顔、ほほ笑むの意)を開講。「料理をしてみたいが教室に通うことが難しい」「必要に迫られた」といった「できないけれど料理をしたい」という意欲のある受講者の受け皿になろうと、初心者の指導を中心に行っている。

オンライン家庭教師は2年ほど前から案はあったが、現在ほどオンライン会議が浸透していなかったため導入を見送った。だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で在宅勤務やテレワーク(ICT=情報通信技術=を活用した時間や場所にとらわれない勤務形態)の普及促進などの情勢変化で、今ならサービスが受け入れられると考えた。

たかきさんは「料理の楽しさや生活の潤いをお届けしたい。食事は栄養補給だけでなく生きていく中でとても大切なもの。自宅にいる時間が長くなる中でも、料理を通して体調を整えたり、気分転換したりしてほしい」と話している。

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