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東海愛知新聞

開院は来月7日に

藤田医大岡崎 関係者が会見で表明

新型コロナウイルスに集団感染したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客・乗員が9日まで滞在していた岡崎市針崎町の藤田医科大学岡崎医療センターで10日、運営する学校法人藤田学園の関係者らが記者会見を開き、当初4月1日としていた同センター開院日を同月7日に延期することを発表した。()

同法人によると、延期理由は「地域の皆さんに安全に安心して利用してもらうため」。きょう11日から専門医立ち会いの下、院内の消毒・清掃作業を約1週間かけて実施する。その上で、新型コロナウイルスが死滅するとされている2週間を置き、万全の体制を整える。病室の寝具やカーテンなどは新品に替え、テレビや床頭台などは消毒して再利用する。

同センターには2月19〜26日に計5便で乗客乗員128人が到着。19、20日到着の96人が乗客(うち陽性無症状者66人、陰性で同行を希望した家族らの濃厚接触者30人)、25、26日の32人が乗員(全て陽性無症状者)だった。

このうち、肺炎の疑いがある16人(後に1人はインフルエンザA型と判明)と希望のあった入所者1人を県内の医療機関へ搬送。また、8日に入所者5人を豊明市の藤田医科大学病院に移した。同法人は入所者5人を転院させた理由の1つとして「いたずらに滞在期間を長引かせてこれ以上開院を遅らせるわけにもいかなかった」と説明した。

搬送者と転院者を除く退所者103人は、PCR(核酸増幅法)検査で陰性が確認された。ほか3人はロシア、オーストラリアの管轄下に移った。

院内では4階に濃厚接触者、5、6階に陽性無症状者が滞在するよう区分けし、感染症対策の専門知識がある看護師10数人が入所者に対応、動線の制限といった対策を講じた。また、呼吸器、救急医療、感染症の専門医による専門の医療チームも配属されていたという。

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