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東海愛知新聞

泰平の祈り 距離延長へ

明代橋〜殿橋が追加に

岡崎の冬のイベントとして定着しつつある光の祭典「岡崎 泰平の祈り」が新年度は規模を拡大する。乙川にLEDボールを流すイベントは、これまでの4年間は殿橋から下流に向けてボールを放流していたが、5年目は名鉄東岡崎駅最寄りの明代橋からも実施し、距離が延長する見通しだ。28日開会の市議会3月定例会に上程する新年度一般会計当初予算案に距離追加に伴う関連費約2,000万円を盛り込んでいる。()

泰平の祈りは、家康公400年祭が行われた2015年12月26日に初めて実施。殿橋〜名鉄名古屋本線鉄橋上流の約600 m区間で3万個のLEDボールを放流した。翌16年は9月下旬に岡崎青年会議所などが運営側の一員として加わり、殿橋〜潜水橋下流の約400数十 m区間で約2万5000個、17、18年は11月下旬に殿橋〜潜水橋の約400 m区間で約2万個を放流した。17年には沿岸に竹灯篭、20団体超の実行委員会形式に変わった18年は一部の小学校などが作成した三角灯篭を設置して演出に工夫を凝らした。18年には3万5000人(主催者発表)の人出があった。

内田康宏市長肝いりの事業の一つ。今年1月22日の岡崎青年会議所定時総会例会の来賓あいさつでは、市役所に近い吹矢橋からの放流を希望しつつ20年3月に完成予定の仮称人道橋をまたぐ明代橋からの放流を明言していた。明代橋〜殿橋は約370 m。放流区間は昨年の約2倍になる。詳細は実行委員会で協議するが、現段階での構想は明代橋からと、殿橋からの二手に分けて同時に放流。前者は殿橋手前でボールを回収、後者はこれまでと同じ潜水橋手前でボールを回収する。ボールの数は15年度と同じ3万個を予定。完成前の人道橋をPRするとともに、20年度以降は放流の様子を市民らが人道橋上から眺めることができるよう試験的な意味を含む。

放流距離の延長によって追加計上した約2,000万円分は、周辺警備や増加するボールのレンタル料、備品の調達など。また、内田市長が希望する吹矢橋付近からの放流調査費も含まれている。吹矢橋〜明代橋は約530 mと長いが、吹矢橋下流付近には岩盤があり、ボールが左岸側に集中してしまうため、困難が予想される。調査では約2000個流し、その流れの行方や速度を確認するという。

考えられる課題は運営側の人手の面だ。放流距離が延びることでボールの回収や周辺に配備する要員の増加は確実視されるため、実行委員会ではボランティアを含めた人員確保が急務となりそうだ。

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