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東海愛知新聞

さらなる安定供給を

男川浄水場の完工式

岡崎市内の配水率50%以上を占める基幹浄水場「男川浄水場」がこのほど完成し、6日に完工式が行われた。築50年以上の旧施設に隣接する新施設の整備は、特別目的会社(SPC)が設計・建設と完成後15年間の維持管理を行う、浄水場では全国2例目となるPFI事業として平成25年2月から進められてきた。(今井亮)

新施設は敷地約5万6000平方メートル。1日当たり6万8395立方メートルの浄水能力と、浄水処理方式(凝集沈殿・急速ろ過方式)は旧施設と変わらない。南海トラフ巨大地震に備え、施設を制御する管理棟には免震装置を設置し、管理棟以外の各設備も耐震構造になっている。

またクラウドシステムを採用し、データを外部サーバーで管理することで災害などによるデータ消失を防ぐ。敷地内には地表に太陽光発電設備(ソーラーパネル)や小型風力・水力発電設備が設けられ、自然エネルギーの利用でエネルギー消費を削減する。

総事業費は約128億円。内訳は設計・建設費が約102億3,000万円、昨年12月から14年後の2032年11月までの維持管理費が約25億7,000万円。

SPCは鹿島建設を代表企業に前澤工業、安川電機、エステム、石垣、酒部建設で構成する「男川ウォーターパートナーズ」。浄水場の運転は市上下水道局が行うが、施設のメンテナンスや補修はSPCが担う。

完工式には総代を含め関係者約150人が出席した。内田康宏市長は「老朽化対策と耐震化の必要性から5年前に更新工事に着手し、昨年12月7日に供用を開始した。安全・安心な水道水のさらなる安定供給に努めていく」とあいさつし、管理棟前でテープカットをした。

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