東海愛知新聞バックナンバー

 6月17日【土】

チョ〜なが〜い!

矢作南小 ブタの内臓を観察

岡崎市矢作南小学校で16日、同市による理科教育推進事業「スーパーサイエンススクール」の出前授業が行われ、6年生136人がブタの内臓の観察を通して人間の体の仕組みを学んだ。児童らは、用意された腸や肝臓などを興味深げに観察しながら、教科書を使わない“生きた授業”を体感した。(大山智也)

講師として、深谷精肉店(同市元能見町)の深谷清さんが来校。肉の専門家という立場から、解体されたブタ4頭分の内臓を持参し、児童らの前で披露した。

用意されたテーブルの上に並べられたのは、肺や小腸、大腸、肝臓、心臓など。深谷さんは内臓を手に取りながら、ブタの内臓が人間の内臓に似ていること、各臓器の仕組みや役割について説明した。途中、気管支付きの肺に息を吹き込んで膨らませ、児童らを驚かせる場面もあった。

続いて、児童らが実際に内臓を触りながら間近で観察。普段の食卓やスーパーなどに並ぶ姿とはまた違う、ありのままの形の内臓の感触をビニール手袋越しに感じながら「表面がぬるぬるする」、「思っていたよりもずっしりと重い」、「納豆みたいに臭い」と口々に感想を述べた。また長さ約16メートルの小腸を協力して持ち、長さを確認。予想を上回る長さに驚きの声を上げていた。太田翔斗君は「感触がぷにぷにしていて、少し気持ち悪かった。これが自分の体の中にもあると思うとびっくり」と話した。