東海愛知新聞バックナンバー

 3月3日【金】

映像装置リニューアル

豊田スタジアム 視野角が拡大し高画質に

豊田市千石町の豊田スタジアム内で修繕工事が進められていた大型映像装置がこのほど、完成した。4日に行われるサッカーJ2名古屋―岐阜戦で一般利用客にお披露目される。

映像装置の大きさは、リニューアル前と同じ縦9.6メートル、横19.2メートル。最新型の高輝度フルカラーLEDが採用され、修繕前に比べて画質が3倍程度向上し、ハイビジョン映像を出力できるようになった。

大きく変わったのは、映像装置の視野角。これまでは映像装置の下方に位置するゴール裏の客席からは映像が見えず、スコアボードやリプレイ映像などの確認が困難だった。修繕により、左右方向が120度から140度、下方向が30度から60度に拡大。ほぼ全ての観客席から鮮明な映像を視認できるようになったほか、角度による色味の変化も最小限に抑えられている。

また、大型映像装置の修繕に伴い、映像送出機器なども更新され、ピッチ内や観客席を撮影する場内カメラも3台から5台に増設。民間イベントでの利用も考慮し、映像装置は専用のタブレット端末から簡単に遠隔操作できる。

年間の維持管理費は従来の4分の1程度の約150万円を試算。総事業費は2億4,494万4,000円。

同スタジアムの大型映像装置は、平成13年7月の供用開始からJリーグの試合を中心に多くのイベントで使用されてきたが、近年は機器の不具合や代替部品の調達が困難などの問題を抱えていた。

そこで同市は、26年12月に修繕計画を策定。主に

  1. 映像装置の表示部
  2. 映像装置制御部
  3. 映像送出機器
  4. 映像設備

―の4項目の修繕・改善に向け、29年の同スタジアムでのJリーグ初戦までの完成を目標に工事が進められてきた。