東海愛知新聞バックナンバー

 3月2日【木】

何げない日々の大切さ

市民会館 4、5日
100周年記念音楽劇「夢、結ぶ」上演

岡崎市制施行100周年記念事業の市民音楽劇「夢、結ぶ―大きなくすのきの下で」が4日午後5時からと5日午後2時からの2回、市民会館あおいホールで上演される。本番に向け、出演者の稽古に一層熱が込もっている。(横田沙貴)

同劇は、昭和元(1926)年から戦後の昭和30年代までを舞台にした創作劇で、日本一の味噌職人を目指す青年・矢野勇太と歌手を夢見る女学生・吉井弓子の2人を中心に、戦争に翻弄されながらも懸命に生きた岡崎市民の姿を描く。

配役はオーディションで決まり、主人公らメーンキャストは一部を除いて公演日で異なる。2日間で8〜75歳の市民ら78人が舞台に上がり、岡崎音楽家協会員36人で組織された「岡崎音楽家協会夢結ぶオーケストラ」の演奏に合わせて歌い、演技する。

市民音楽劇は平成14年の上演に続き2回目。また、今回の上演に先立って25年度に市民演劇「夢 紡ぐ―風薫る岡崎の詩」が上演され、27年にワークショップがあった。今回は、市民演劇で脚本を担当した栗木英章さん(故人)の原案を基に劇中歌や上演台本などを制作した。

作曲・指揮担当の倉知竜也さんは「岡崎の歴史の中で激動の時だった昭和20年7月の岡崎空襲を中心にした物語で、何でもない毎日の大切さを伝える内容となっている。年配の方にはかつての岡崎の姿を見てもらいたいし、若い世代にはかつての岡崎を知ってもらいたい」と話した。

指定席3,000円。自由席2,000円。学生(高校生以下)1,000円。当日券は500円増。市民会館(21―9121)、市せきれいホール(25―0511)などで販売されている。問い合わせは、市文化総務課内の同劇制作委員会(23―6687)へ。