東海愛知新聞バックナンバー

 10月1日【土】

岡崎市美術館 半年間休みます

エレベーターなどを新設

岡崎市美術館が3日から半年間休館する。施設の設備改修工事に伴うもので再開は来年4月1日の見込み。

改修工事は電気、空調、消火設備などが主だが、本館にはエレベーターが新設される。設置場所は現在の事務室の前にあるベンチの辺り。同館を訪れる高齢者や車いす利用者らからの要望もあったことから実施する。また、東館の第6展示室は中央がやや低くなっているが、段差をなくし平たんに生まれ変わる。

半年間の休館で利用者(展示作品を出品する側)の対応はさまざま。展示を9月までに前倒し、または来年4月以降に後ろ倒しする団体、恒例の展示を今季は休止するグループ、他の展示場で開催する集団など。同館で毎年10月に開かれる「岡崎美術展」(岡展)も今年は9月に市美術博物館で行われた。

市美術館では昨年から閉館についての周知を利用者中心に実施している。後期(10月〜翌年3月)使用分の募集は前年の12月から始めるため、該当者には半年間使用できないことを知らせる必要があった。来年の前期(4〜10月)の使用分は既に今年7月に決定しているが、同館担当者によると、通常の4月よりも申込者が多かったという。例年2、3月に展示しているグループが後ろ倒しして開催するためとみられる。(竹内雅紀)