東海愛知新聞バックナンバー

 9月17日【土】

「お元気で何より」

岡崎 市と“同年齢”の高齢者ら訪問

岡崎市は16日、敬老の日(19日)の関連事業として、今年末時点で99歳以上になる市民を個別訪問し、長寿を祝った。

今年に100歳を迎えた犬塚フサエさんの元には、内田康宏市長が訪問。祝金品と、7月1日の市制施行100周年記念式で100歳以上の出席者に贈呈した祝い状も合わせて手渡した。

同市出身のフサエさんは9歳の時に父を亡くし、18歳で結婚。19歳で現在同居している長女千津子さんを出産した。夫は採石業、フサエさんは農業で生計を立て、3人の子どもを育てた。70年近く寄り添ってきた夫が14年前に亡くなり、今はデイサービスに通いながら絵を描くことを楽しんでいる。「子どものころから好きだった。無心になって取り組める」とし、大正5(1916)年生まれで岡崎市と同じ100歳を迎えたことについては「うれしい。何かの引き合わせかなと思う」と喜んだ。

市は15〜21日に今年末時点で87歳になる昭和4(1929)年生まれの市民にも祝金品を贈る。

9月1日現在、87歳の対象者は1463人、99歳は66人、100歳以上は152人(いずれも見込み数)。市内の最高齢は明治41(1908)年生まれの治々和かきさんの108歳。(竹内雅紀)