東海愛知新聞バックナンバー

 7月23日【土】

岡崎 市税収入0.5%増

平成27年度決算は47億円余の黒字

岡崎市は22日、平成27年度の決算を発表した。一般会計は歳入1,235億6,000万円に対して、歳出1,183億1,000万円。翌年度への繰越事業財源として4億8,000万円を差し引いた純剰余金は47億7,000万円で、前年度比9.5%増。このうち30億円を財政調整基金に積み立て、残額を今年度の補正財源に充てる。市の財政力指数は来週中にも発表される見通しの国の算定結果を待つ。(今井亮)

歳入では、市税全体が669億4,000万円で、0.5%(3億5,000万円)増加した。市税のうち、市民税は0.8%増(308億1,000万円)。法人市民税が税率の引き下げなどで8.7%減(48億9,000万円)となった一方、個人市民税が給与所得やボーナスなどの増加を背景に2.9%増(259億2,000万円)となったことで、市民税全体は増加となった。

歳出では、東部学校給食センター、乙川リバーフロント地区整備計画、10月にリニューアルオープンする市民会館の各整備・改修などで、普通建設費が178億4,000万円と36.2%増加した。

特別会計(11会計)は歳入が650億9,000万円に対し、歳出が641億9,000万円。翌年度に回す繰越事業財源がないことから、差し引き額の9億円が純剰余金となる。

企業会計のうち、病院事業は入院患者数が減少した半面、外来患者が増加したことや退職給付引当金の繰り入れによる特別損失の減少などで、収支の差し引きは1億6,000万円の純利益となった。水道事業の収支は16億1,000万円、下水道事業は4億8,000万円の純利益。