東海愛知新聞バックナンバー

 11月5日【木】

アジアbPに涙

岡崎の柴田選手 カヌーポロで悲願達成

香港で10月23〜25日に行われた「2015年カヌーポロアジア選手権大会」に出場し、悲願の優勝を果たした日本代表の柴田勝之選手(28)=岡崎市戸崎町=がこのほど帰国し、家族や友人、同僚らに快挙の喜びを伝えた。(大山智也)

アジア選手権は、アジア各地を会場に隔年で行われる国際大会。日本代表は、平成14年のイラン大会での優勝を最後に、毎回決勝で敗れる状態が続いていた。

柴田選手は、19年の韓国大会で日本代表に初選出され、アジア選手権や世界選手権などの国際大会で活躍。25年のアジア選手権インド大会から代表チームの主将を務め、「点取り屋」として、チームの勝利に大きく貢献している。

今大会には、日本を含む11カ国・地域が出場。3グループに分かれて予選を行い、通過した6チームが決勝トーナメントで争った。

日本は準決勝で日本、台湾とともにアジアの3強の一角・イランと対戦。前半3分で2点を先取される苦しい立ち上がりだったが、チームの特徴でもある粘り強いプレーで、点差を維持。この執念が実を結び、後半で同点に並ぶと、残り時間1分で逆転、7―6で勝利した。

決勝の相手は、台湾。国際大会での戦績では大きく負け越し、その多くが接戦から延長戦で敗れるという僅差の敗戦ということもあって、日本代表は苦手意識を持っていた。

試合は序盤から点取り合戦となったが、最後まで1点のリードを死守し、8―7で勝利した。

帰国後、柴田さんが本紙の取材に応じた。

―優勝が決まった瞬間は。
「うれしさやいろいろな思いが頭を巡って、その場で泣き崩れてしまった。チームだけでなく、私にとってもアジア大会優勝は悲願だったので」
―優勝後のチームメートの様子について。
「全員が『持ち味を生かせた』と言っていた。しぶとく相手に食らい付いて、大事なところでしっかりと点を取れたのが勝ちにつながったと思う」
―次の目標は。
「来年はイタリアで世界選手権大会があるので、そこでベスト8入りを目指したい」
―今後の課題は。
「世界の強豪に打ち勝つためには、チーム全体のカヌーをこぐ力(走力)の底上げと得点力の強化が不可欠。日本の持ち味でもあるチームプレーも一層磨く必要がある」
カヌーポロ
ポロカヤックと呼ばれる1人用のカヌーに乗ってチーム対抗で行う水上球技。1チーム8人で構成し、コート内では両チーム5人ずつ、計10人の選手がボールを奪い合い、水上に設置された相手ゴールにボールを投げ入れて得点を競う。プレー中選手やカヌー同士の接触が激しいことから、別名「水上の格闘技」とも呼ばれている。