東海愛知新聞バックナンバー

 8月27日【木】

幸田町が財政支援へ

岡崎 大学病院整備で覚書交わす

岡崎市南部で予定されている学校法人藤田学園(豊明市)の大学病院整備で、同市と幸田町は26日、整備と運営に関する覚書を交わした。整備・運営に対して同市が行う財政支援に、同じ西三河南部東医療圏の幸田町が加わる形となる。今後は第2次救急医療体制の構築に向けて、同学園と両市町の3者で協議していく。(今井亮)

同市役所で、内田康宏市長と大須賀一誠町長が覚書に署名した。内田市長は「多岐にわたる医療サービスを1つの自治体で担うのは困難な中、自治体同士の連携として両市町の歩調を合わせることができてうれしい。幸田町民も安心して利用できる大学病院整備の準備を進めたい」と述べた。

大須賀町長は「町民も市民病院などを利用しているため、同じ医療圏として大学病院の整備には大きな期待を抱いている。岡崎市と一緒に財政負担を協議していきたい」と述べた。

両市町の財政支援額は未定。同町は町民の7〜8割が同市民病院の救急医療に頼っている。

同市は今年の3月27日に、財政支援を含めた大学病院の整備・運営に関する協定を同学園と締結。協定には400床規模の病床設備や24時間体制の第2次救急医療の確立などが盛り込まれている。

同町はこの日、平成29年4月1日の開所が予定されている「岡崎市こども発達センター」の整備・運営費の一部負担を盛り込んだ覚書も交わした。