東海愛知新聞バックナンバー

 8月25日【火】

戦局の雄姿を表現

岡崎 徳川四天王 石像デザイン決まる

岡崎市の乙川リバーフロント地区整備で、「(仮称)岡崎セントラルアベニュー」(中央緑道)に設置される“徳川四天王”の石像のデザインが決まった。岡崎石製品協同組合連合会に制作を委託している石像は、来年3月末ごろに完成予定で、新年度の市制施行100周年記念事業で市民にお披露目される。(今井亮)

デザインは戦局などでの一場面をイメージ。愛知産業大学造形学部の大野幾生教授らで構成する検討会議が歴史的考証を踏まえて決定した。石像に付属する兜、槍、筆はブロンズ製、刀は白銅製になる見込み。岡崎セントラルアベニューの整備を待って、平成31年度に設置される。

石像の制作費は4体で約7,200万円。内田市長は「石像には説明も添える予定。期待してほしい」と述べた。

各石像の概要は次の通り。

本多忠勝=
武田軍に「家康に過ぎたるものは2つあり、唐のかしらに本多平八」と言わしめた忠勝。敵軍に攻め入り、威嚇した馬上の姿。
酒井忠次=
元亀3(1572)年の「三方ヶ原の合戦」に敗れた徳川家康が逃げ込んだ浜松城で、危機を回避した奇策として伝わる「酒井の太鼓」を打ち鳴らす姿。
榊原康政=
天正12(1584)年の「小牧長久手の戦い」で、豊臣秀吉を激怒させたといわれる「織田家に弓引く不義悪逆」と記した檄文の高札を掲げる姿。
井伊直政=
慶長5(1600)年の「関ヶ原の戦い」で、旧豊臣家家臣の福島軍が先鋒を任されていたところを、徳川方の手柄にする「先陣抜け駆け」の突撃をする馬上の姿。