東海愛知新聞バックナンバー

 7月9日【木】

地域経済の活性化に

岡崎 振興券あす引き換え開始

総額14億円の地域振興券(プレミアム付き商品券)「おかざき振興券」の当選券引き換え購入があす10日から、発行元の岡崎商工会議所、岡崎市六ツ美商工会、同市ぬかた商工会と岡崎信用金庫の本支店の計11カ所で始まる。豊田市では12、13両日の発売、西尾市では16日に2次販売を控えており、地域経済の活性化に期待が寄せられている。(今井亮、横田沙貴、大山智也)

発行総額のうち9億6,000万円を占める岡崎市の振興券は、1万2,000円分の商品券のつづり1セットを1万円で販売。抽選販売形式で、用意された8万セットに対し、14万セット(約2万世帯)の申し込みがあった。

振興券が使用できる取り扱い店舗は7日現在、大型店57店、中小小売店1178店舗。振興券1セットに含まれる「共通券」は全ての取り扱い店舗で使用できるが、「専用券」は売り場面積1000平方メートル以上の大型店では使用できない。

一方、4億4,000万円分が発行される「おかざき建設券」は申し込み期間を終え、10日から19日まで2次申し込みを受け付ける。

販売価格5万円に対して5万5,000円分で、使用できるのは6月10日以降に着工される自宅のリフォームや電化製品の取り付けなど各種工事が対象となる。申し込みは、建設券を取り扱う227事業所(7日現在)へ。

振興券、建設券ともに取り扱い店舗・事業所には、目印となるのぼりやポスターなどが掲示される。

振興券の引き換え購入期限は両商工会と同信金の本支店が16日まで、同商工会議所が19日まで。振興券と建設券の使用期間は、引き換え直後から12月31日まで。

振興券の取り扱い店舗に登録した岡崎市籠田町の婦人服・アンダーウェア販売店「ブティック中屋」の店主、横井祐子さんは「(振興券を)どんどん使ってもらえれば売り上げの効果があると思います」と期待を寄せる。

年配の客層にとっては振興券の仕組みが難解な側面も踏まえながら、「商売にお金の出入りは必要。それがまちの活性化につながってくれれば」と話した。