東海愛知新聞バックナンバー

 5月24日【日】

記念の年に思い込め

岡崎市内小学校で運動会

岡崎市内の多くの公立小学校で23日、運動会が開かれた。今年は家康公400年祭や六ツ美悠紀斎田100周年の節目の年。学校によってはそれらに関連した企画が行われ、児童らは記念の年に思いを込めて練習の成果を披露した。見守った教職員、保護者らからは大きな歓声や拍手が送られた。(横田沙貴、竹内雅紀)

家康公400年祭 大樹寺小

徳川将軍家の菩提寺・大樹寺に近い大樹寺小学校では、徳川家康にちなんだ演技を行った。

5、6年生217人が参加した「家康の自立」は、野外劇を中心とした組立体操で、昭和59(1984)年から行われている演目。

永禄3(1560)年の桶狭間の戦いで、今川方だった松平元康(徳川家康)は大樹寺へ敗走。先祖の墓の前で自害しようとしたところを登誉上人に諭され、祖洞和尚に助けられながら、岡崎城に帰城。一大名として自立するエピソードを題材にしている。

児童は舞台となっている矢作川や大樹寺、岡崎城などを体で表現。物語の要所で、甲冑や袈裟を身につけた児童が登場。元康を追ってきた織田軍との戦い「大樹寺の陣」を再現したシーンでは、「70人力」と称された祖洞和尚役の児童が、総門の閂を振り回す勇敢な姿を披露した。

最後は全児童が「大樹寺魂」「家康公顕彰400年」の垂れ幕を広げて締めくくった。

悠紀斎田100周年 六ツ美南部小

六ツ美南部小学校では、毎年6月第1日曜(今年は7日)に中島町で行われ、市の無形民俗文化財にも指定されている「六ツ美悠紀斎田お田植えまつり」に関連して、3、4年生が田植え唄をアレンジした「六ツ美大嘗祭」の踊りなどを披露した。地域住民から指導を受けた児童らは約10分間、息を合わせて取り組み、最後は「万歳!」と声をそろえて、手を開き天を仰いだ。また、昼休憩の時間帯には6年生が六ツ美悠紀斎田保存会やPTA、学区女性部などと一緒に「お田植え踊り」を踊った。

六ツ美悠紀斎田は大正4(1915)年、大正天皇即位の大嘗祭に使用する新米を作る東日本の斎田として選定。田植えは同年6月5日に行ったという。