東海愛知新聞バックナンバー

 4月17日【金】
覚書を締結

市営グラウンドへ

愛知県岡崎総合運動場 陸上競技場は全天候型に

岡崎市真伝町にある愛知県岡崎総合運動場について愛知県から岡崎市へ移管する覚書が16日、締結された。県営から市営に移ることを機に陸上競技場は現在のアンツーカー(土)からオールウェザー(全天候型)に様変わりし、スタンドが新設される。また、長水路(50メートル)と短水路(25メートル)を兼ね備えた屋外プールは取り壊される方針。(竹内雅紀)

地元では「県営グラウンド」として親しまれる同運動場は平成23年に県が行革の一環で市への移管を表明。今回、基本的な合意に至った。市は日本陸連が公認する第4種陸上競技場を第3種へ格上げすることなどを盛り込んだ整備事業計画の立案を進める。第4種はトラック部分が土だが第3種は全天候型。また、トラック内のフィールド部分は天然芝が条件となる。

土地と建物は県から市へは無償譲渡、無償貸与となる。また、修繕が必要なもの、取り壊しが必要なものの費用は県負担。陸上競技場の第4種から第3種への移行は県の支援もあるという。市への完全移管は29年度末または30年度初めとなり、最短で32年度のリニューアルオープンとなる見込み。

県岡崎総合運動場は昭和43(1968)年3月にオープン。野球場やテニスコート、サッカー場、プール、アーチェリー場がある。26年度の年間利用者は12万7084人。

プールが取り壊しのほか、テニスコートが一部縮小される見通し。一方で、県下有数のアーチェリー場はリニューアルされる予定。西三河地域では豊田と安城が第2種、刈谷が第3種の陸上競技場を保有している。